枝井です。
今日も自由目指して頑張りましょう。
友人が脱サラして新規のビジネスを立ち上げたいらしく、知り合いの起業家さんと二人で相談に乗ってきました。
彼がやりたいビジネスはアパレル事業。
ニッチなストリートカルチャー実践者向けのTシャツやグッズを作り、ストリートを盛り上げていきたいとのこと。
僕自身も若い頃にブレイクダンスをやってた身としてストリートカルチャー畑で育った人種なもんで、素直に応援したい気は満々です。
ただ、壮大な夢を描くの素晴らしいことですが、大事なのはそれを実現するまでの過程(ビジネスモデル)です。
てことで僕らは彼がどのようなビジネスプランを描いているのか聞いてみました。
そして彼が自信満々に提案したプランを聞き僕らは声を揃えて
「やめておけ」
と、コブクロばりにハモりました。
彼が描いているプランは、ストリートの有名プレーヤー達にアパレル提供し、自分達でイベントを開催したりして普及していくというもの。
アパレルの宣伝もできて、カルチャーの宣伝もできて一石二鳥というわけです。
僕らは思いました。
「それじゃあ今世紀中の成功は無理そーやな」
と。
これ、ネットビジネスでもかなり多い事例なんですが、どこがマズいのかわかりますか?
駄目なのは彼が商売のターゲットに選んでるお客です。
『日本中のストリートカルチャープレイヤーがターゲット』
そんな人、どれだけいるんだい?
例えば飛行機の中で
「お客様の中にストリートプレイヤーはいますか!?」
と尋ねて、どれだけの人が手を上げる可能性があるでしょうか?
100人の人に尋ねても1人、2人かもしれません。
さらにその中で、どこの馬の骨とも知れん人間が立ち上げた新しいアパレルを欲してる人がどれだけいるのか。
と考えると、その数はさらに100分の1ぐらいまで減るかもしれませんね。
彼が事業を展開し、この先の人生を喰っていくには毎月しっかりと収入を確保しなくてはいけません。
月に1、2枚商品が売れて
「やったー」
とか言って喜んでる場合じゃないわけです
それじゃ生きてはいけません。
彼は毎月、服の生産コストを上回る売上を確保しつつ、家賃、光熱費、食費、税金、スマホ代なども確保し続けなくてはいけません。
それなのに、わざわざ狭いターゲットを相手にビジネスし、ライバルとお客を奪い合うのは高レベルなドMの所業と言わざるを得ません。
わざわざ人口が少ない離島のような市場での商売を選んでしまうと、相手にできるお客は当然その島に住む人だけになってしまいます。
さらに、その島にワラワラとライバルが集まっていたとしたらどうでしょう?
もはやカオスな地獄絵図ですね。
ただ彼のような事例は氷山の一角です。
ネットビジネスの市場もほとんどがこういう状態にあります。
例えばアフィリエイターに向けて作られてるサイトなんかがその最たる例でしょう。
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これらを求めてる人、いなくないですか?
周囲の友人10人ぐらいに聞いてみてください。
「アフィリエイトのノウハウ探してる」
という人が 日本の人口(1億2千万人)の中にどれだけいるでしょうか?
もちろん中には
「まさにそういう情報を求めてた」
という人もいます。
なので、そのようなサイトを運営することを全面的に否定はしません。
(僕もいくつかそういうサイト持ってます)
でも、それだけで勝負するのはかなりキツい道ですね。
前述したように世界全体でみると圧倒的少数のお客さん相手だからです。
売れない!稼げない!という人はまずそこを疑ってみてください。
そもそも売る相手が全然居ない場所で店を出してれば、どれだけ良いコンテンツを用意しようと売れるわけがありません。
ではでは。
PS.
映画館ではポップコーンがかなり売れるって知ってますか?
映画を見たいという欲求がある人は潜在的に
『何かつまみが欲しい』
という欲求があるってことです。
今まさにポップコーンを食べたいというお客を探して売るのは難しいけど、ポップコーンを買う可能性がある人に売るのは簡単という例です。
販売の際これを意識してる人としてない人は、誇張抜きに収入に10倍以上の差が出ます。
月10万円の人は月100万円になる可能性があるってことです。
「知らなかったそんなの、、、」
という人は要注意です。
「知らない」ということはドブにお金を落とす事と同じと思いましょう。
ではでは。